価格、柔軟、強度、そしてデザイン性。木造住宅は暮らす人のメリットがいっぱいです。 しかし、デメリットを克服しないといけません。住宅のタケムラはいかに、合理的にご提供ができるかを考えています。
木造は弱い?
古来より日本の建築は木造建築でしたが、そのほとんどが軸組式の構造です。軸組式の基本は柱と梁や桁などにより構成されており、木材は曲げに強く細長い部材を用いた構造にはふさわしいものであります。そして、上から伝わる力、屋根や床などからくる力は柱の軸力と梁などの曲げで抵抗します。
しかし、地震列島であり、しばしば襲来する台風の多い日本では、横からの力に抵抗する建物がいくつも考えられてまいりました。
近世、木造建築の構造の礎となったのは、中世(鎌倉、室町)以降、宋の国より伝達した天竺用と唐用とよばれる建築様式です。
これらは、貫(ぬき)とよばれる材料で、柱を貫いて固定され、地震などの横からの力に抵抗し、最近でも貫構造と呼ばれています。住宅のタケムラでも創業当時は、この貫構造の家屋を多数建築しており、奈良県内において、今も居住中の建物ばかりであります。
貫構造が中世以降、江戸を経て近年でも建築されていることは、耐震や耐風の強度が飛躍的に向上したことになります。近年、大地震などで多数の木造建築物が倒壊している被害の内容は、その構造計画に問題が見られていたことは、ご承知のことと思います。
現代の木造建築って?
明治以降、西欧の建築様式が導入され始めました。壁にはトラス構造の原理による筋違(すじかい)が組込まれ、屋根は同じトラス構造の洋小屋で建築されはじめました。しかし、住宅にはなかなか普及されず、昭和25年の建築基準法の施行により、その規定などが加えられました。
木造から木質へ
現代の木造建築は新しい形態に変化しており、柱、梁などもいわゆる集成材を用いるようになってきました。
従来は材料を製材するのみでありましたが、木を素材として2次加工を行った、集成材である木質構造材料が多用されるようになってきました。
木は粘りがあり強い素材ではありますが、曲がり、そして節により引っ張られる力に弱点もあります。
また、同じ樹種でも産地、樹齢、乾燥度合いにより強度のばらつきがみられるため、構造的な合理性を考えるようになってきました。住宅のタケムラの商品も各種において集成材による構造を採用しています。
住宅のタケムラの設計
住宅のタケムラでは、単に該当する法令に適合して、建物をご提供するのみではなく、木構造の弱点を客観的に考え、そして補正を行うことを任意的に実施しています。国土交通省の告示では、柱、梁などの接合部などの計画、そして筋違のある壁、いわゆる耐力壁の配置とそのつりあいの検討などを義務付けていますが、ここで住宅のタケムラでは、建物の重心と剛心を設定して、偏心率(へんしんりつ)を求めるサービスを開始いたしました。
偏心とはその建物が地震などにより、中心よりどれだけ偏るかを確認する作業です。
つまり建物全体のまとまりの良さを評価する項目を全ての木造住宅に行っていきます。
いかに安全で安心して、そしてこれからの暮らしが永く、快適に続けていただくかを常に考えます。
[参考文献]
木造の詳細 - 木造建築とその構造
坂本 功
彰国社,2000




